Server By FreeBSD


Configration

インストールが完了したらカーネルの再構築、各種サービスの設定を行う。
サーバとして運用するために、標準カーネルではサポートされていない 機能を利用するためにカーネルの再構築は必須である。
また、標準的なサービスの設定についてもこの段階で完了させておく。

カーネル再構築

カーネルレベルで必要なのは PPPoE 接続、マルチセッション ppp、 IPFW によるパケットフィルタリング、NAT による IP アドレス変換機能なので、 カーネルコンフィグレーションでそれらを有効にしつつ、 不要な機能やデバイスを削除する。
以下に現在使用中のカーネルコンフィグレーション概要を示す。
# cpu I486_CPU
# cpu I586_CPU
古いタイプの CPU 指定は不要なので削除
ident コンフィグレーション名 コンフィグレーション名を指定
# makeoptions DEBUG=-g バッグオプションを指定すると動作が遅くなるので削除
# options INET6 IPv6 は現状では使用しないので削除
# options MD_ROOT メモリディスクを root ファイルシステムに使用しないので削除
# options NFS_ROOT ルートディレクトリを NFS でシェアしないので削除
# device eisa eisa デバイスは装備していないので削除
# device ataraid
# device atapifd
# device atapist
IDE 接続の RAID/FD/TAPEは使用しないので削除
# device ahb
# device ahc
  :
# device stg
SCSIデバイスは使用しないので削除
# device amr
# device arcmsr
  :
# device twe
SCSI 接続の RAID コントローラは使用しないので削除
# device ppc
# device ppbus
# device lpt
# device plip
# device ppi
パラレルポートは使用しないので削除
# device de
# device ixgb
  :
# device xe
使用する NIC のドライバ以外は全て削除
# device wlan_ccmp
# device wlan_tkip
  :
# device wl
無線 LAN は使用しないので全て削除
# device sl
Serial Line IP は(今時)使わないので削除
# device gif
# device faith
IPv6 は使用しないので削除
# device udbp
# device uhid
# device ukbd
  :
# device rue
常用する USB 周辺機器以外も削除
# device fwe
FireWire 接続のネットワークインタフェースも削除
options NETGRAPH
options NETGRAPH_ETHER
options NETGRAPH_PPPOE
options NETGRAPH_SOCKET
PPPoE 対応
options NETGRAPH_BPF
options NETGRAPH_IFACE
options NETGRAPH_KSOCKET
options NETGRAPH_MPPC_ENCRYPTION
options NETGRAPH_PPP
options NETGRAPH_PPTPGRE options NETGRAPH_TTY
options NETGRAPH_VJC
mpd によるマルチセッション ppp サポート
options IPFIREWALL
options IPFIREWALL_VERBOSE
options IPFIREWALL_VERBOSE_LIMIT=100
ipfw によるパケットフィルタリング、ログ出力
options IPDIVERT
natd による IP アドレス変換
option TCP_DROP_SYNFIN
syn flood / port scan 対策

コンフィグレーションファイルの設定が終了したら 通常の方法でカーネルの再構築を行う。

各種サービスの設定

Last Update: 4 Feb. 2010