FreeBSD On ThinkPad X60

Install

無事にブートできたらインストールの開始。

ブートカーネルの起動

ローダが OS のブートメニューを表示するのでブートの方法を選択する。
インストーラのカーネルにルートデバイスを指定する必要があるので 6 Escape to loader prompt を選択して ブートローダのプロンプトを表示させ、 ブートローダのプロンプトで -a オプションを指定してカーネルを起動する。
Type '?' for a list of commands, 'help' for more detailed help.
OK boot -a
デバイスの検出が終了するとルートデバイスを問い合わせてくるので ufs:/dev/md0c を指定してブートを継続させる。
Manual root filesystem specification:
  <fstype>:<device>  Mount <device> using filesystem <fstype>
                       eg. ufs:da0s1a
  ?                  List valid disk boot devices
  <empty line>       Abort manual input

mountroot> ufs:/dev/md0c

インストーラの起動

インストーラが起動したら以下の設定を行う
  • Country Selection
  • 主に日本で使用するので 110 Japan を選択
  • System Console Keymap
  • 使用しているキーボードの種類に応じて設定する。
    英語版キーボードを使用している場合は変更しなくても構わないが、 Ctrl キーの位置が気になる場合は USA CapsLock->Ctrl を選択すると Ctrl キーが A の隣りになって快適になる。
  • Custom
  • 好みの設定でインストールできるので Custom を選択
  • Partition
  • 全て FreeBSD で使用する場合は A で 全ディスクをFreeBSDに割り当てる
    Windows と共存させる場合は C で未使用の領域を選択する。
  • Boot Manager
  • FreeBSD のみで使用する場合は Standard を選択、 Windows と共存させる場合は BootMgr を選択して FreeBSD 付属のブートマネージャを使用して起動する OS を選択させる。
  • Label
  • 1024MBを swap に割り当て、それ以外は / とする
    ディスクの割り当ては色々な考え方があり、 昔は//usr/var/homeを それぞれ異なるディスクに割り当てるのが一般的だったが、 面倒なので全て同一ディスクにしている。
  • Distribution
  • デスクトップで使用するので X は必須だが、 最新を ports から入れるので選択しない。
    無線 LAN ドライバの関係で STABLE に update する必要があるので、 Developer を選択して全コマンドのソースコードをインストールする。
  • Media
  • 外部接続の CD-ROM Drive は使えないので FTP Passive を選択。
    ftp site はネットワーク的に近い所を選択するのが基本。 今回は ftp3.jp.freebsd.org とした。 X60 の場合、インストール用のカーネルは内蔵 NICを em0 として認識するので em0 を使用する。 接続しているネットワークは IPv6 対応ではないので IPv6 コンフィグレーションは不要、 DHCP サービスを使用しているので DHCP コンフィグレーションはを選択。

ここまで設定したら commit すると、 選択した Distribution、PC の性能やネットワークの状態にも依存するが、 大体 30 分 〜 1時間でインストールは終了する。

Post Install

基本的なインストールが完了したら以下の設定を行う。
ここでの設定の殆んどは /etc/rc.conf に保存される。 インストール終了後にエディタで /etc/rc.conf を編集して設定を変更したり、 sysinstall(8) を使用して設定の変更をすることも可能。
  • Time Zone
  • PC の内蔵時計は日本時間なので UTC は NO を選択
    Timezone は 5(Asia)19(Japan) を選択
  • Networking
  • 取りあえず以下の設定をする
    • NtpDate on
    • PC の時刻は正確に合わせておきたいので ntpdate を使用する。 ntpserver は japan を選択
  • Startup
    • usb on
    • USB 機器を使用するには必須
    • linux on
    • linux 用のバイナリがそのまま実行できるので、 linux 用の様々な資産が使えて便利。 チェックすると packages のインストールが始まるので時間がかかる。
    • quotas off
    • 個人でしか使用しないノート PC なのでディスクの容量制限は不要

最後にリブートすればインストールは終了。FreeBSD の世界へようこそ!

Last Update: 4 Feb. 2010