Server By FreeBSD

Install

まずは FreeBSD をインストールする。
ルータとしても機能させる予定なので NIC が 2 枚利用できる事が前提。
モデムを接続してダイアルアップサーバとしての運用も検討しており、 サーバとしての運用を考えるとシリアルコンソールでの作業が便利なので、 シリアルポートを装備しているハードウェアが望ましい。

boot

最近のデスクトップマシンの殆んどは CD-ROM からのブートに対応しているので、 bootable CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入して再起動すれば 何も考えずに FreeBSD のインストールを開始する事ができる。
本体の CD-ROM ドライブに FreeBSD の bootable CD をセットしてパソコンを起動する。 機種によっては BIOS の設定で Boot Device を指定する必要がある場合もあるが、 殆んどのパソコンでは電源を入れれば CD-ROM から普通に起動できる様だ。
従来通りにフロッピーディスクを使用して起動する場合は、 boot.flp、kern1.flp、kern2.flp、kern3.flp の 4 種類のイメージを ダウンロードしてフロッピーディスクを作成し、boot.flp を使用して起動する。 フロッピーディスクから起動したらメッセージに従って フロッピーディスクを入れ替えるとインストール画面が表示される。

ブートカーネルの起動

ローダが OS のブートメニューを表示するのでブートの方法を選択する。
ACPI (電源管理)関係で問題が発生する場合や起動途中で止ってしまう場合などは 2 Boot FreeBSD with ACPI disabledを選択して ACPI を無効にしてみる。
殆んどのパソコンの場合はデフォルトのままで問題なくインストーラが実行出来るので、 1 Boot FreeBSD [default] を選択して通常通りの起動を指示する。

インストーラの起動

インストーラが起動したら以下の設定を行う
  • Country Selection
  • 主に日本で使用するので 110 Japan を選択
  • System Console Keymap
  • 使用しているキーボードの種類に応じて設定する。
    英語版キーボードを使用している場合は変更しなくても構わないが、 Ctrl キーの位置が気になる場合は USA CapsLock->Ctrl を選択すると Ctrl キーが A の隣りになって快適になる。
  • Custom
  • 好みの設定でインストールできるので Custom を選択
  • Partition
  • サーバなので A で全ディスクをFreeBSDに割り当てる。
  • Boot Manager
  • FreeBSD のみで使用するので Standard を選択、
  • Label
  • 特別な理由がない場合は A による自動設定で問題ない。
    自分で任意のスライス分割を指定する場合は、 サーバとしての運用を考慮し、ログが出力される /var は 大きめに設定する。
  • Distribution
  • サーバなので勿論 X は不要。
    脆弱性が発見された場合等には速やかに不具合修正を行う必要があるので、 全ソースをインストールするために Developer を選択する。
    Ports は勿論インストールする。
  • Media
  • CD-ROM からインストールする場合は CD/DVD を選択すると、 接続されている CD-ROM ドライブの一覧が表示されるので、 正しいドライブを選択する。
    フロッピーディスクから boot した場合や、 CD-ROM ドライブが認識されない場合は FTP Passive を選択する。
    ftp site はネットワーク的に近い所を選択するのが基本。 今回は ftp3.jp.freebsd.org とした。 FTP Passive を選択すると 使用可能なネットワークインタフェイスが 一覧表示されるので、使用する NIC を選択する。
    接続しているネットワークは IPv6 対応ではないので IPv6 コンフィグレーションは不要、 インストールする環境が DHCP サービスを使用している場合は DHCP コンフィグレーションにを選択、 静的に IP アドレスを付与する場合は 不要を選択して、 IP アドレスやネットマスク、デフォルトゲートウェイなどを入力する。

ここまで設定したら commit すると、 選択した Distribution、PC の性能やネットワークの状態にも依存するが、 大体 30 分 〜 1 時間でインストールは終了する。

Post Install

基本的なインストールが完了したら以下の設定を行う。
ここでの設定の殆んどは /etc/rc.conf に保存される。 インストール終了後にエディタで /etc/rc.conf を編集して設定を変更したり、 sysinstall(8) を使用して設定の変更をすることも可能。
  • Time Zone
  • PC の内蔵時計は日本時間なので UTC は NO を選択
    Timezone は 5(Asia)18(Japan) を選択
  • Networking
  • 取りあえず以下の設定をする
    • NtpDate on
    • PC の時刻は正確に合わせておきたいので ntpdate を使用する。 ntpserver は japan を選択
  • Startup
    • usb on
    • USB 機器を使用するには必須
    • quotas off
    • 個人でしか使用しないサーバなのでディスクの容量制限は不要

最後にリブートすればインストールは終了。

Last Update: 4 Feb. 2010